イクイノックスの血統、距離適性を分析する
ジャパンC(G1)への出走を予定しているイクイノックス。
父はキタサンブラック、BMS(母の父)はキングヘイローですが、
3歳の夏以降にもなれば、血統云々に関係なく個体としての距離適性がより明確になってきます。
同世代限定の競争ではなく完成されたトップレベルの3歳・古馬との対戦で好走するには得意な条件であることが求められます。
集計期間は2015年以降のJRAの主催競走の成績のみに限っています。※地方・海外の成績は含みません。この記事ではジャパンC(G1)に出走を予定している
イクイノックスの重賞競走における実績
レース後のコメント
脚質、距離や馬場適性に関する集計
イクイノックスの父であるキタサンブラック産駒のジャパンC(G1)における実績
騎乗予定のC.ルメール騎手、管理する木村哲也調教師のジャパンC(G1)における実績
を記載しています
主要なレース後の騎手や関係者のコメントを見れば、イクイノックスの距離や脚質、重馬場などへの適性やその他のポテンシャルも掴めるはずです。
イクイノックスの重賞競走における実績
以下のデータ集計はG3以上の条件におけるイクイノックスの成績と内訳です。
騎手や関係者のレース後のコメントが拾えているものに関してはレース結果に追記しています。
実績と内訳
2023/10/29 天皇賞(秋)(G1) /馬体重:494(+2)
レース後のコメント C.ルメール騎手
安心しました。今日はイクイノックスの強さを見せられて良かったです。もちろんGIで1番人気に乗ったら集中しますね。しかし、イクイノックスの能力をよく知っていますから、勝つ自信がありました。だんだん加速してくれました。こういうペースでも彼は速いペースを維持することができました。ゴールして時計を見た時はすごくビックリしました。私にとって天皇賞は日本で大事なレースなので、今日は勝てて良かったです。(この馬の良さは)スタートから良いポジションを取れますし、その後は冷静に走れます。最後はすごく良い脚で伸びてくれます。有馬記念を勝っていますしスタミナもあります。完璧な馬です。
関係者のコメント
ホッとしました。昨年とはプロセスが全然違いますし、多くのファンの皆様が注目する中、また天皇皇后両陛下をお迎えしての天皇賞であり、1番人気になると思っていましたし、結果はどうあれ、恥ずかしい仕事はできないと思ってやってきました。輸送からトラブルも無く、馬は集中力があり、良い状態で順調に来られました。レースについて、ルメール騎手と話してはいませんが、馬の様子から、宝塚記念とは違うレースになるなと思っていました。レースは道中、不利なく立ち回っていましたし、心配する事なく見ていました。最後はホッとしました。(レコードについて)昨日、馬場を歩いた時に馬場造園課の方とこれは速いタイムの決着になると話をしていましたし、今朝歩いてもやはりそれを感じました。またこの素晴らしいレースに対し、全ての馬の関係者が真剣に勝ちに来るからこその時計だと思います。(世界Nо.1ホースを管理し続ける事について)こんな事言っていいのかわかりませんが、正直きついですが、幸せでもあります。世界に数多くいる調教師の中で、今この気持ちを味わえているのは自分だけですからね。プレッシャーから色々研ぎ澄まされている部分もあります。自分もスタッフも、全ての管理馬で、目の前のレースを最大目標だと思って全力で臨んでいます。少しでも隙を見せたら勝てませんし、120%で臨んでいます。この後の事は、またこの後話があってから考えたいと思います。
2023/06/25 宝塚記念(G1) /馬体重:492(0)
レース後のコメント C.ルメール騎手
大外から早めに動きました。ワイドにはなりましたが、内の馬場は良くなく、安全に乗りたかったです。大外の馬場の方が良かったです。よく来てくれました。良いスタートでしたが、良いポジションが取れませんでした。ペースが速かったので、後ろからになっても、全然心配はしていませんでした。馬は1コーナーですぐリラックスできていましたので、後方から我慢しました。宝塚記念は難しいレースで、一番強い馬でも勝つのは難しいです。内回りはトリッキーで、特に今日は内の馬場があまり良くなく、変わった結果(のレース)もありました。今日は世界一の馬が勝つことができて、よかったです。安心しました。ファンの皆様、応援してくれてありがとうございます。改めて、彼の強さを見せました。秋からは彼とのコンビでまた、大きなレースを勝ちたいです。応援してください。ありがとうございました。
2022/12/25 有馬記念(G1) /馬体重:492(+4)
レース後のコメント C.ルメール騎手
2度あることは3度あります。僕にとってクリスマスの日は、2005年にハーツクライでこのレースを勝ち、2016年はサトノダイヤモンドで勝っていますから、今日も本当に嬉しく思います。今回はすごくいいスタートを切りましたから、前の方になり、道中は結構引っ掛かりました。我慢しないといけませんでしたが、大外に出してからいい脚を使ってくれました。最後は本当に一番強い馬でした。最初から能力を見せてくれましたが、キタサンブラックの子ですから、クラシックの時は大人になっていませんでしたが、秋からすごく強くなりましたし、来年も楽しみです。今日はお客様も多くて気持ちがすごく良いです。イクイノックスの応援、ありがとうございました
関係者のコメント
GⅠで1番人気にしていただいて、何とか期待に応えたいと思い、それができたことにホッとしています。厩舎の素晴らしいスタッフが身を粉にして働いてくれたことに尽きます。レース前は天皇賞の時と同様に落ち着いていて、エネルギーが保てていました。それを頼もしく見ていました。レースではパワフルに運べているのを頼もしく見ていました。先頭でゴールに入った時はホッとしました。この馬の天才的な部分は、簡単ではない中で簡単に勝ってしまうところです。レースが終わってみると、それまでの苦労は何だったのかと思ってしまいます。これまでこんな馬を管理したことはありません。2歳の時から素晴らしいフットワークでしたが、それがずっと崩れることがありませんでした。よく成長について聞かれますが、現状でも十分なパフォーマンスです。今後はまず馬の無事を確かめます。あくまで個人の見解ですが、今年2月にサウジアラビアに行って、ワールドスタンダードの馬にして世界に立ち向かいたいと考えていました。イクイノックスは海外に行って世界のホースマンに見ていただく価値のある馬だと思っています。
2022/10/30 天皇賞(秋)(G1) /馬体重:488(+4)
レース後のコメント C.ルメール騎手
道中はパンサラッサを見ていませんでしたが、直線に向いて彼を見たら、15馬身くらいあって心配しました。それでもこちらの反応は物凄く良かったです。これがGI初勝利ですが、最後ではありません。スタミナがありますから、ジャパンカップや有馬記念に行っても大きなチャンスがあると思います
関係者のコメント
なかなか彼(ルメール)にも勝たせてあげることができず、責任も感じていました。スタートで出るように馬を作っているつもりでしたが・・・。出ましたがゴチャついていたので、後ろからになりました。もう少し前でレースが出来ればと思っていました。苦しいレースでしたね。パンサラッサが飛ばしていて道中は慌てずに(C.ルメール騎手は)凄く落ち着いているなと見ていました。(今年の3歳のレベルが?と見られていますが)先週の菊花賞のアスクビクターモアの田村先生にも『今年のダービーの価値を落とすわけにはいかないので何が何でも頑張りました。木村先生も』という言葉に、僕自身も熱いものを感じて、そういう言葉を無下にできないなと思っていました。今後はオーナーと相談してということになります
2022/05/29 東京優駿(G1) /馬体重:484(-8)
レース後のコメント C.ルメール騎手
最初は忙しかったので心配しました。無理せず馬のリズムに任せていって、3・4コーナーでは手応えが良くなりました。直線でドウデュースの外へ出した時は勝てると思いましたが、ドウデュースもまた伸びました。18番枠もありました……
2022/04/17 皐月賞(G1) /馬体重:492(+10)
レース後のコメント C.ルメール騎手
休み明けでもすごく良い競馬ができました。外枠で、残念ながら馬の後ろで我慢させることができませんでした。勝った馬は自分の馬の後ろで我慢していました。仕方ないです。ダービーは大きなチャンスです
2021/11/20 東京スポーツ杯2歳S(G2) /馬体重:482(+8)
レース後のコメント C.ルメール騎手
2戦目でしたが、良いレースをしてくれました。嬉しいです。今日は後ろの位置になりましたが、脚を使ってくれるだろうと思って、気にはしていませんでした。馬が自分でリズムを見つけて走り、直線で加速して、すごく良い脚を使ってくれました。楽勝でした。今後楽しみです
関係者のコメント
今日は後ろからのレースになりましたが、わざとではなく、隣の馬との兼ね合いで下げたのでしょう。それであの脚を使うのですから、力があると思いました。レースでも余裕があり、戻ってきてからもキョロキョロするなど、余裕がありました。キタサンブラックの良いところを受け継いでいると思います。次はどのレースに出走するかは別にして、この東京スポーツ杯の歴史を汚さないようにしていきたいです
イクイノックスの脚質、距離適性に関する集計データ
集計は過去一年の国内における競走成績のみを対象としています。
馬場コンディション別実績
馬場コンディション別の戦績は以下のとおり。
競馬場距離別実績
過去一年間、出走した競馬場、距離別の戦績です。
4コーナーのポジション別実績
競走において最終コーナーのポジションは重要です。
便宜上、ポジションに4つの区分を設けて、区分別に実績を明記しています。
すべての区分で戦績が安定していれば、脚質的に自在性が高い馬といえるでしょうし、偏りがあれば脚質や得意な展開を特定するのに役立つかもしれません。
1-4番手以内の実績
実績は2回
結果は【2-0-0-0】
獲得賞金の合計は ¥625,754,000
5-8番手以内の実績はありません。
9-12番手以内の実績
実績は1回
結果は【1-0-0-0】
獲得賞金の合計は ¥223,696,000
13-18番手以内の実績はありません。
種牡馬キタサンブラックのジャパンC(G1)における実績
キタサンブラック産駒がジャパンC(G1)に出走した履歴はありません
※集計期間は2015年以降
C.ルメール騎手のジャパンC(G1)における実績
G1レースなので同レースにおける鞍上の実績は重要です。
イクイノックスの直近のレースに騎乗した騎手が主戦ジョッキーであると仮定して、C.ルメール騎手のジャパンC(G1)における実績を集計しました。
実績と内訳
集計期間におけるC.ルメール騎手の実績はジャパンC(G1)に8回騎乗して結果は【2 – 2 – 0 – 4】
内訳は以下の通りです。
木村哲也調教師のジャパンC(G1)における実績
木村哲也調教師の管理馬がジャパンC(G1)に出走した回数は、1回。
結果は【0-1-0-0】
実績と内訳
集計期間における産駒の実績の内訳は以下の通りです。
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