リバティアイランドの血統、距離適性を分析する

ジャパンC(G1)への出走を予定しているリバティアイランド。

父はドゥラメンテ、BMS(母の父)はAll Americanですが、

3歳の夏以降にもなれば、血統云々に関係なく個体としての距離適性がより明確になってきます。

同世代限定の競争ではなく完成されたトップレベルの3歳・古馬との対戦で好走するには得意な条件であることが求められます。

集計期間は2015年以降のJRAの主催競走の成績のみに限っています。※地方・海外の成績は含みません。

この記事ではジャパンC(G1)に出走を予定している

  • リバティアイランドの重賞競走における実績

  • レース後のコメント

  • 脚質、距離や馬場適性に関する集計

  • リバティアイランドの父であるドゥラメンテ産駒のジャパンC(G1)における実績

  • 騎乗予定の川田将雅騎手、管理する中内田充正調教師のジャパンC(G1)における実績

を記載しています

主要なレース後の騎手や関係者のコメントを見れば、リバティアイランドの距離や脚質、重馬場などへの適性やその他のポテンシャルも掴めるはずです。

リバティアイランドの重賞競走における実績

以下のデータ集計はG3以上の条件におけるリバティアイランドの成績と内訳です。

騎手や関係者のレース後のコメントが拾えているものに関してはレース結果に追記しています。

条件 獲得賞金 G1 G2 G3
阪神 芝1600 232,944,000 2-0-0-0/232,944,000 0-0-0-0/0 0-0-0-0/0
東京 芝2400 177,426,000 1-0-0-0/177,426,000 0-0-0-0/0 0-0-0-0/0
京都 芝2000 113,864,000 1-0-0-0/113,864,000 0-0-0-0/0 0-0-0-0/0
東京 芝1600 12,102,000 0-0-0-0/0 0-0-0-0/0 0-1-0-0/12,102,000

実績と内訳

2023/10/15 秋華賞(G1) /馬体重:476(+10)

競馬場 距離 頭数 馬番 人気 着順 馬場 タイム 上り 通過
京都 芝2000 18 6 1 1 2:01.1 33.6 6-7-7-3

レース後のコメント 川田将雅騎手

心から感動しています。(単勝1.1倍という人気だったが)そういう馬ですので、それを皆さんに楽しんでいただくためにリバティはいますから、いつも通り競馬を迎えようというところでした。事前にレースプランは作らず、ゲートを出てから、雰囲気を見ながら、並びを見ながら考えていこうというところで、本当にとてもいい内容で走ってくれていたと思います。直線に向けては進路を作ることだけでしたので、いい形で道中運びながら、スムーズに進路を作れる形になって、ペースも緩かったですし、彼女も行く気になりましたので、ならばこのまま強気に押し切ってしまおうと選択しました。無事に自分の能力さえ発揮すれば同世代ではこうやって圧倒的なパフォーマンスが出来る馬ですので、こうして三冠をとったことによって日本の歴史にも名を残すことができることになりましたから、ますます彼女が背負うものは大きくはなりましたが、それにふさわしい馬だと思っています。

関係者のコメント

ホッとしたのと、やっと目指していた3冠をとれて、関係者には感謝の気持ちで一杯です。競馬場に着いて、テンションが高く心配していましたが、装鞍所、パドックで、いつものリバティアイランドに戻りました。京都のこのコースはトリッキーで、展開に左右される面がありますが、ジョッキーを信じて、彼に一任しようと思いました。外に出した時、さすが将雅だと思いました。ゴールした時は、ホッとした気持ちの方が大きかったです。今後についてはオーナーサイドと相談して決めたいと思います。

2023/05/21 優駿牝馬(G1) /馬体重:466(0)

競馬場 距離 頭数 馬番 人気 着順 馬場 タイム 上り 通過
東京 芝2400 18 5 1 1 2:23.1 34 6-6-6-6

レース後のコメント 川田将雅騎手

リズム良く走ることが出来ました。何より東京への輸送もあり、桜花賞に使ったこともあり、テンションがだいぶ上がっている状況でもありましたので、そこを何とかなだめながら、まだだよという事を伝えながらという所でした。何より、この馬にかかわる僕以外の方々がとても神経をすり減らし続けたと思いますし、僕は最後の、レースでの手綱であったり、追い切りで少し跨るだけですので、日々の皆さんの積み重ねのもと、この子が沢山の事を学び、二冠馬になってくれたというのが本当にホッとしています。発走の時に、僕が共同会見の時でもお話ししましたが、2秒待ってほしいというのを競馬場の皆様に聞いて頂いて、安全なスタートを切る事ができましたし、とてもありがたく思いました。そしてレース後の歓声も、この馬が勝つ事を皆さんが期待していたと思いますので、そういう姿を見て、本当に誇らしく思いました。(直線は)これまでと違うという訳ではなかったのですが、今後のためにもここは2400mをしっかりと走り切って、どれほど走れるかということも試したかったので、差はつく事は分かりましたが、ちょっと馬の動きを求めてみました。無事に春二冠をとることが出来ましたので、本当に無事に次のレースに向かっていけたらと思いますので、この馬が走る所が決まりましたら、そこに楽しみを持って待って頂ければと思いますし、またしっかり応援してあげて頂けたらと思っています

関係者のコメント

正直なところ、ほっとしたというのが一番です。これだけの馬を管理させてもらって、大きな舞台で皆さんの期待に応えたいという思いがありました。桜花賞を一度使われていい体になっていましたし、いい意味でピリッとしてきたので、こちらとしては順調にレースまで持っていくだけだと思っていました。レースまでは比較的落ち着いていたのですが、ところどころでテンションが上がるところがありました。それでもテンションが上がりつつも落ち着いてくれていたので、しっかりしている馬だと思いました。道中はいいリズムで走っていると感じました。直線で脚をのばせるいいポジションに持っていってくれていたので、あとはひと伸びするだけだと思っていました。(距離に関して)戦前はもちろん不安はありましたし、やってみないとわからないところはありましたが、しっかりと2400mを走りきってくれました。今後については、まずは馬の無事を確認してからですが、二冠を取らせていただき、この馬にしかない資格がありますので、そこを目指して行きたいと思います。どこまで良くなるのだろうという期待しかないですし、それを阻害しないように育てていくのが我々の仕事だと思っています

2023/04/09 桜花賞(G1) /馬体重:466(+4)

競馬場 距離 頭数 馬番 人気 着順 馬場 タイム 上り 通過
阪神 芝1600 18 3 1 1 1:32.1 32.9 15-16

レース後のコメント 川田将雅騎手

無事に届いてくれてホッとしています。今日はパドックの時点で穏やかでしたが、返し馬に行ったらスイッチが入っていました。ただ、ゲートが開いてからあまり進む気がなかったので、この位置からになって、じゃあどうして行こうかというところでした。この位置になってしまったのは、彼女が自分でそういう走りを選択しましたので仕方がないですからね。その中でリズムを作りながら動ける準備をしてきましたので、あとは直線で彼女を信じて動いてもらうだけというところでした。この馬らしい動きをお見せすることができてホッとしています。無事にゴールを過ぎ、帰ってくるまでが僕の仕事ですので、無事には帰って来られたと思います。無事に今年の初戦、一冠目を獲ることができました。皆さんが期待しているであろうところへ向かって、この馬とともに一歩一歩歩んでいけたらと思います

関係者のコメント

いい馬を管理させていただいてこのように結果を出せたのがホッとしているという気持ちにつながっています。管理する上で体の成長を促しながら脚元に気をつかい、爪の不安もありましたので、ポイントポイントでは難しいところもありました。それでも総合的に無事に競馬にたどり着けていました。簡単ではありませんが馬が頑張ってくれました。年を越えて心身の成長を促しました。このレースに向けて入厩した後も穏やかに調教ができていました。ちゃんと成長が見られました。今日はパドックでは穏やかでした。馬場に入って馬にぐっと気合いが入りました。そのままいいキャンターを見せてくれたので大丈夫だと思いました。レースはスタートがあまり良く無く、進む気が無かったのかあの位置でした。直線に入る前に騎手が外に出して進路を確保してくれました。後は馬自身がどれだけ伸びるかという感じでした。ドキドキしながらでした。頑張って欲しいという気持ちでした。最後は凄い馬だと改めて思いました。今後選択肢の一つとしてはオークスもあります。

2022/12/11 阪神ジュベナイルF(G1) /馬体重:462(-6)

競馬場 距離 頭数 馬番 人気 着順 馬場 タイム 上り 通過
阪神 芝1600 18 9 1 1 1:33.1 35.5 8-8

レース後のコメント 川田将雅騎手

こういう馬らしい走りをお見せできて何よりです。とにかく気持ち良く競馬をしてもらうこと、前回はいろんなことを学ぶレースをした分、負けてはしまいましたけど、とても良い内容で学んでくれていたので、それを今回は必ず生かすということを念頭に置いて、とてもリズム良く競馬が出来ました。この馬自身が取りたいところを取らせてあげて、その中でリズム良く走って、能力が高い馬ですから、気持ち良く走りさえしてくれれば、というところでした。手応え通りの走りをしてくれましたし、直線に入った時点で負けることはないな、と思いながら、ゴールまで無事に連れていくことでした。新馬の時点から素晴らしい走りをしている馬で、調教の段階から良かったですし、前回は負けてしまいましたが、学びながらここへ繋がりましたし、来年に向けて前回も今回も競馬をしていますし、これが先々により良く繋がっていくことを願います。僕の個人的なことで、ご心配、ご迷惑をおかけしてしまいましたが、こうして大事なところに間に合うことが出来ましたし、リバティアイランドが勝ってくれたことで、ひとつホッとした思いがありますので、年末まで競馬を楽しんでもらえればと思います

関係者のコメント

前走は負けてしまいましたし、騎手が乗れるかどうかわからなかったりした中、馬が頑張って結果を出してくれて良かったです。ゲートはいつも通り出てくれましたし、騎手が上手く抑えてくれていましたし、どれだけ伸びるのかと思って見ていました。前走、馬群の中で我慢したことが今日に繋がったと思います。立場的にクラシックを狙わなくてはならないと思いますので、そこに向かっていけたらと思います

2022/10/29 アルテミスS(G3) /馬体重:468(+4)

競馬場 距離 頭数 馬番 人気 着順 馬場 タイム 上り 通過
東京 芝1600 10 3 1 2 1:33.9 33.3 6-6

レース後のコメント 川田将雅騎手

内枠ということで人気もしていますし、進路の無い競馬になってしまい、直線も待たないといけなくなりました。それでも能力の高さを確認できる内容でしたし、改めて本番に向けて準備していきたいです

リバティアイランドの脚質、距離適性に関する集計データ

集計は過去一年の国内における競走成績のみを対象としています。

馬場コンディション別実績

馬場コンディション別の戦績は以下のとおり。

条件 出走回数 戦績 賞金
3 3-0-0-0 410,370,000
1 1-0-0-0 113,864,000

競馬場距離別実績

過去一年間、出走した競馬場、距離別の戦績です。

条件 出走回数 戦績 賞金
阪神 芝1600 2 2-0-0-0 232,944,000
東京 芝2400 1 1-0-0-0 177,426,000
京都 芝2000 1 1-0-0-0 113,864,000

4コーナーのポジション別実績

競走において最終コーナーのポジションは重要です。

便宜上、ポジションに4つの区分を設けて、区分別に実績を明記しています。

すべての区分で戦績が安定していれば、脚質的に自在性が高い馬といえるでしょうし、偏りがあれば脚質や得意な展開を特定するのに役立つかもしれません。

1-4番手以内の実績

実績は1回

結果は【1-0-0-0】

獲得賞金の合計は ¥113,864,000

5-8番手以内の実績

実績は2回

結果は【2-0-0-0】

獲得賞金の合計は ¥243,756,000

9-12番手以内の実績はありません。

13-18番手以内の実績

実績は1回

結果は【1-0-0-0】

獲得賞金の合計は ¥166,614,000

種牡馬ドゥラメンテのジャパンC(G1)における実績

ドゥラメンテ産駒がジャパンC(G1)に出走した履歴はありません

※集計期間は2015年以降

川田将雅騎手のジャパンC(G1)における実績

G1レースなので同レースにおける鞍上の実績は重要です。

リバティアイランドの直近のレースに騎乗した騎手が主戦ジョッキーであると仮定して、川田将雅騎手のジャパンC(G1)における実績を集計しました。

実績と内訳

集計期間における川田将雅騎手の実績はジャパンC(G1)に7回騎乗して結果は【0 – 1 – 3 – 3】

内訳は以下の通りです。

年月日 馬名 調教師 人気 着順
2022/11/27 ダノンベルーガ ハーツクライ 堀宣行 2 5
2021/11/28 シャフリヤール ディープインパクト 藤原英昭 2 3
2020/11/29 グローリーヴェイズ ディープインパクト 尾関知人 4 5
2019/11/24 ワグネリアン ディープインパクト 友道康夫 2 3
2018/11/25 キセキ ルーラーシップ 中竹和也 4 2
2016/11/27 ラストインパクト ディープインパクト 角居勝彦 13 10
2015/11/29 ラブリーデイ キングカメハメハ 池江泰寿 1 3

中内田充正調教師のジャパンC(G1)における実績

対象期間中に管理馬がジャパンC(G1)に出走した実績はありません。

Posted by keiba-stats