ナミュールの血統、距離適性を分析する
2024/05/12、 東京の11R、ヴィクトリアマイル(G1)(芝1600m)への出走を予定しているナミュール。
父はハービンジャー、BMS(母の父)はダイワメジャーですが、
3歳の夏以降にもなれば、血統云々に関係なく個体としての距離適性がより明確になってきます。
同世代限定の競争ではなく完成された3歳・古馬との対戦で好走するには得意な条件であることが求められます。
集計対象のデータはJRAの主催競走の成績のみに限っています。※地方・海外の成績は含みません。この記事ではヴィクトリアマイル(G1)に出走を予定している
ナミュールの実績
レース後のコメント
ナミュールの父であるハービンジャー産駒の東京の芝1600mにおける実績
騎乗予定の武豊騎手の東京の芝1600mにおける実績
を記載しています
主要なレース後の騎手や関係者のコメントを見れば、ナミュールの距離や脚質、重馬場などへの適性やその他のポテンシャルも掴めるはずです。
パフォーマンスの参考のため、同日に行われた同一条件のレースがあれば、そのレースの時計も記載しています。
ナミュールの競走成績
以下のデータ集計は1勝クラス以上の条件におけるナミュールの成績と内訳です。
騎手や関係者のレース後のコメントが拾えているものに関してはレース結果に追記しています。
※ナミュールの競走成績については、2022/05/06以降のデータで集計しています。
※新馬、未勝利戦の戦績は集計に含んでいません。
実績と内訳
2023/11/19 マイルチャンピオンS(G1) /馬体重:454(0)
レース後のコメント 藤岡康太騎手
非常に力のある馬の依頼をいただいたなと思っていましたし、レースに関してはこれだけの馬ですので、見ていたので馬については知っていたんですけれども、その上で先生や前走騎乗したモレイラ騎手からもお話を聞かせていただいて良いイメージを持って臨みました。レースプランは、スタートを上手に出ることができたら、少しポジションを取りに行ってもいいのかなというのは先生とお話していたんですけれども、ちょっとゲートのタイミングが合わなかったので、もう気持ちを切り替えて、馬がリラックスして走れるようにと道中は考えて乗っていました。ポジショニングはかなり後ろになってしまったなと思っていたんですけれども、その上で前に壁を置いて、良いリズムで走れているなと思っていました。本当に追い出してからすごく良い反応をしてくれていたので、あとは僕がコース取りを間違えなければ、突き抜けてくれるんじゃないかなと思えるぐらいの手応えでした。(勝利の確信は)ゴール板入るまでは夢中でしたので、そこまでは確信持てませんでした。ほんとに力のある馬ですし、その力のある馬のG1制覇に携わることができて、本当に嬉しく思います。
関係者のコメント
ゴールの瞬間は本当に嬉しく、涙も出てしまいました。2歳のGIの時から1番人気に推され続けていたので、なんとか勲章を、という気持ちがありました。プレッシャーはありました。ムーア騎手が乗れないとわかった時からオーナーサイドと相談して、藤岡康太騎手で行こうと決まってからは短い時間でしたが細かく打ち合わせができたので、騎手もイメージを掴んでくれて、跨る時は急造というイメージはありませんでした。「任せられる」という感じでした。レースに関しては事前の騎手との打ち合わせより後ろのポジションからのレースになりました。4コーナーの位置どりからは厳しいと思いましたが、騎手がそこでも追い出しを待っていましたので、手応えは残っているのかとも思いました。追い出してからの反応を見たら「これは来る」と思いました。直線は狭くなりましたが、以前の弱い時のナミュールならそこで終わるところ、今回は逆にはね返すようなパワーを見せてくれたので、これは好勝負になると思いました。馬体重を見ても分かるように2歳や3歳のころと比べて馬のつくりが違います。そのころからGIで勝負ができていた馬です。飼葉の食いも良くなって、イメージしていた馬になってきました。食べた分をしっかり身にしています。レース後はいつも通りいい顔で戻ってきました。写真撮影の時もいつもの冷静なナミュールでした。今後は、所属するキャロットクラブの先輩にリスグラシューという素晴らしい馬がいましたが、後々そのような成長曲線を描いていければと思っていました。その一歩を踏み出せたかなと思っています。今回マイルを勝ちましたが、距離のレンジはもう少しこなせると思います。整えればどんなレースでも頑張ってくれると思います。
レースのタイム/ラップ
2023/11/19 京都競馬場で行われた同一条件のレースのタイム
2023/10/21 富士S(G2) /馬体重:454(+6)
レース後のコメント J.モレイラ騎手
後ろの位置になりましたが、前半は流れていましたし、少しスローダウンしたところでも折り合っていました。ペースに関しては問題ありませんでした。直線でスペースができると、良い瞬発力でした。最後、後続に来られても余裕がありましたし、差されない自信がありました。強かったですね。今日のフィーリングはとても良かったですし、高いポテンシャルを感じます。
関係者のコメント
良い状態だと、こういうパフォーマンスのできる馬です。持っている能力は高く、マイルから2400mまで距離のレンジも広いです。色々な選択肢があると思うので、今後についてはクラブとも相談していきたいと思います。ぜひとも勲章をつけてあげたいですね。
レースのタイム/ラップ
2023/06/04 安田記念(G1) /馬体重:448(-4)
レースのタイム/ラップ
2023/06/04 東京競馬場で行われた同一条件のレースのタイム
2023/05/14 ヴィクトリアマイル(G1) /馬体重:452(+4)
レース後のコメント 横山武史騎手
舞台も良く、状態も上向いていたので、この強いメンバーを相手にどんな競馬ができるのかと思っていましたが、あれだけの不利を受けてしまっては厳しかったです。不完全燃焼でした。
レースのタイム/ラップ
2023/05/14 東京競馬場で行われた同一条件のレースのタイム
2023/02/05 東京新聞杯(G3) /馬体重:448(0)
レース後のコメント 横山武史騎手
課題のゲートを陣営が上手く調整してくれて、良いスタートが切れました。前が止まらない馬場で、思ったより良い位置を取れましたが、勝ち馬は思った以上にしぶとかったです。久々のマイル、経験の少ない東京でこの内容なら次が楽しみです。成長も感じますし、この馬はGI級です。
レースのタイム/ラップ
2023/02/05 東京競馬場で行われた同一条件のレースのタイム
2022/11/13 エリザベス女王杯(G1) /馬体重:448(+2)
レース後のコメント 横山武史騎手
スタートはゲートの良くない部分が出ましたが、ポジションはおさめることができました。ただ、正面と、1コーナーから2コーナー、3コーナーから4コーナーと、3回ぶつけられる不利があり、気持ち的にしんどくなったのが一番の敗因です。状態は今回の方が良かったです。こういう馬場は初めてで、どうかなと思いましたが、前回の方がハミを噛んで前向きだったので、湿った馬場はマイナスだったと思います。たくさん不利があった中で、馬はよく頑張ってくれました
レースのタイム/ラップ
2022/11/13 阪神競馬場で行われた同一条件のレースのタイム
2022/10/16 秋華賞(G1) /馬体重:446(+20)
レース後のコメント 横山武史騎手
惜しかったです。馬体重のプラス20キロは成長分でした。春より馬は良くなっていました。折り合いも雰囲気も良かったのですが、まだ完成途上で、左に逃げるアンバランスなところがあります。一番の勝負どころで、遠心力もついて、左にモタれてしまいました。もったいなかったです。馬の成長を感じられたのは良かったです
レースのタイム/ラップ
2022/10/16 阪神競馬場で行われた同一条件のレースのタイム
2022/05/22 優駿牝馬(G1) /馬体重:426(0)
レース後のコメント 横山武史騎手
オークスに臨むにあたり、折り合いが一番大事だと思っていました。どうしたらいいのか考えて、返し馬から工夫をしました。レースでは、力むシーンもありましたが、桜花賞と比べるとだいぶ良かったです。3着と結果を出せなかったことは申し訳ないのですが、折り合いがつけば距離が持つということが分かりましたので、今後に繋がる内容だったと思います
レースのタイム/ラップ
2022/05/22 東京競馬場で行われた同一条件のレースのタイム
ハービンジャー産駒の東京 芝1600における実績
集計期間は2018年以降。
ハービンジャー産駒の東京 芝1600における実績の集計です。
武豊騎手の東京 芝1600における騎乗実績
集計期間は2018年以降。
騎乗予定の武豊騎手の東京 芝1600における実績の集計です。